入院中拒否があり、リハビリが進まなかった方

今回ご紹介するのは、入院中の治療拒否により公的制度でのリハビリ利用が難しく、ご家族様がなんとかリハビリが出来ないかと調べて当店にお問合せいただいた方です。

 

 

病院は特殊な環境下です。病気になった事が受け入れられず精神状態が安定しない為に、看護や治療に拒否が見られる方も少なくありません。

 

この方は、くも膜下出血で重度の右片麻痺を患って入院し、精神的に不安定になられた方です。
情緒を落ち着かせる事を優先して治療の途中で退院されました。
退院した事で気持ちも落ち着かれたので、リハビリを再開したいとのご希望があり、ご家族様や関係者の方と協力して関わらせていただいた事例です。

【経過】

入院中、気持ちが安定せず看護や治療に拒否がありました。ご本人様の精神状態等も鑑みて、病院から離れた方が落ち着くのではないでしょうかと病院に勧められ退院されました。
退院時のお体の状態としては、右半身の麻痺が残り、ご自宅での生活や介護が難しい状況でした。そのため、施設のショートステイを利用されています。
退院後、徐々に精神状態も落ち着き、活気も出てきたので、ご家族様としても「入院中リハビリが出来ていなかったから、リハビリ出来たら少しでも元気になって、自宅へ帰れる可能性があるのではないか?」と考えられ、色々お調べになられたそうです。
お調べになる中で、国の制度上、入院や通院によるリハビリを再度受けるのが難しいと判明しました。それならと、介護保険でのリハビリも調べられたそうですが、こちらも困難だという事が分かりショックを受けられたそうです。それでも何か方法はないかと調べられ、当店のホームページに辿りつき、お問合せいただきました。

 

当店のリハビリを開始した当初、部分的な拒否はありましたが、入院中の様に全てのリハビリを拒否してしまう事はありませんでした。
リハビリを積極的に受けてもらう為、まずはご本人様とお互いを知る事から始めました今では、徐々に運動にもご興味を示していただけています。
ご利用当初、麻痺や不動による影響で右の手足は自力では全く動かせない状況でした。現在では、ご本人様・ご家族様の努力もあり、まだ動作獲得には至っていないものの、少しずつ右足の動きも見られています。
動作としては仰向けで寝ながら、ご自身の力で右膝を立てることができるようになってきました。
また、ご家族様の希望である歩行も介助は必要ですが、練習を行っています。
少しでもご家族様方の選択肢が増えるよう尽力できればと思っております。

 

 

ご家族様も、「一度病院を退院した事でリハビリを受ける事に障壁を感じたり、手段が見つからず困っている方の手助けになれば」と仰ってくださり、事例の紹介・掲載に快諾していただきました。
まだ当店を利用し始めたばかりにも関わらず、掲載させてくださり心より感謝しております。
この記事を見られている皆様。些細な事でも結構です。もし、同じ様な事で悩まれている方やご家族様がいらっしゃいましたら、お気軽に一度ご相談ください。
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