ご家族様よりご紹介の承諾をいただきましたので、取り組みの途中経過を掲載させていただいております。
ご利用いただいた経緯
脳卒中(皮質下出血)の後、半年経過して運動麻痺が残ってしまった80代の女性にご利用いただいております。訪問当初は施設へご入所されていたので、訪問にてご利用いただいておりました。
初回訪問時、高次脳機能障害・右側の運動麻痺が見られ、体幹機能も低下している事で1人で座る事が十分に出来ず、生活全般に多くの介助が必要な状況でした。
評価で分かったこと
- 高次脳機能障害により、ご自身の「からだ」の状態を把握・認識できていない
- 介護が必要な理由として、日頃から動く機会が少ないために廃用症候群による筋力低下も大きい
最後に、ご本人に目標を聞いたところ「歩けるようになりたい」とのご希望がありました。ご家族からは「トイレに行けるようになってくれたら同居したい」とご希望をいただきました。
ご一緒した取り組み
総合的に検討した結果、まずは高次脳機能障害への関わりを中心に行う事にしました。ご自身の体に興味を向けてもらうため、私の介助のもとでご本人がやりたい運動をしてもらう事とし、ご希望の歩行練習から運動を開始しました。
(場合によっては、歩行練習をする事でお体にマイナスの影響が強く出る事もあります。その方の状況によっては、別途ご提案させていただく事もございます。)
歩行練習を行いながらご本人と体の状態を確認し合い、回数を繰り返していった事で、ご自身の足や体幹への意識も徐々に向くようになってきはじめました。各部に意識を向けられるようになってきてからは、認識の状態に合わせて、徐々に身辺動作や介助量を減らした様々な運動も取り入れていきました。
週1回ペースで約1年ほど関わらせていただき、起き上がりなどの起居動作や車いすへの乗り移り、トイレ動作について、手助けせず見守りをするだけで行えている状態を、ご家族・ケアマネジャー様とともに確認しています。その他の動作も、軽い介助で行えるものが増えてきています。
なぜ、最初に歩行練習だったのか
今回、最初に行なった歩行練習は、「歩けるようになる」事だけを目的とした場合、初回時点では適切ではない練習と捉えられる可能性もあります。
ただ、今回のようにご本人に体への興味を持ってもらうモチベーションを生み出す練習として取り入れる事は必要だと、私は考えております(ご本人の内科疾患や精神状態にもよります)。何よりも、ご本人が変わりたいという気持ちを生み出す事も、私たちの役割と考えています。
動作の幅が広がった事でご家族も「同居出来るかも」と前向きに捉えてくださり、現在はサービスを活用しながら、ご家族のお世話のもとで同居されています。現在も当店をご利用してくださっており、ご本人・ご家族様・ケアマネジャー様と都度相談しながら進めています。
現サイトでは画像で掲載されている部分です。文字での再掲載をご希望の場合は、原文をお知らせください。
保険で補えない部分を、一緒に
現在の日本では、公的保険制度の兼ね合いで、病院で最大限に生活の能力が高まるまで入院する事ができません。病院スタッフもご本人様をできる限りサポートしたいという思いは常々持たれていますが、制度上、早期に退院先を決めて、そのために必要な事を最優先しなければならない状況になっています。
当店は保険外でのサービスのため、ご本人・ご家族が希望する目標を一緒に目指す事ができます。病院スタッフさん等の想いの一部でも、一緒に実現していけるようにしたいと考えております。お客様には保険内で行えるサービスを最大限に活用していただきながら、保険で補えない部分を当店がサポートしていけるよう、今後も尽力して参ります。
- ご本人・ご家族のご了承をいただいたうえで掲載しています。
- 実際に行った内容の記録であり、同様の結果をお約束するものではありません。進み方や内容はお一人おひとり異なります。
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